建物は築100年以上!金沢八景が景勝地だった歴史を語り継ぐ「喜多屋 旅館」で、その歴史に思いを馳せた!

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喜多屋旅館で学ぶ金沢八景の歴史

金沢八景の歴史を学んだところで、話を喜多屋に戻しましょう!お昼ご飯を食べ終えて、よしさんのおかげでスタッフの方に館内を案内していただけることになった我々!
一体この建物にはどんな歴史が刻まれているのか、紹介していきまっす!!

タイル調が何ともいえない風呂場

▲今の建物には見られないタイル調
まず案内していただいたのは風呂場。料亭なのになんで風呂場があるのかと思うかもしれませんが、昔の喜多屋のような規模の料亭には、ただ飯を食うだけではなくお風呂がついているケースが多かったとのこと。
奥に張られたタイルが何とも風情を感じますね。まさに昔の湯船という感じ(*’▽’)
こちらのガラスの色合いも何とも言えない雰囲気。七色の色が使われているようですが、これらの色使いや配置は多分適当だと思います。そもそも、こんな色ガラスを使う必要はないわけですがこれらは職人さんの遊び心じゃないかと思うんですよね。
今の建物とは違い、昔の建物は建築基準法(1950年に制定)がない時代だったため、職人さんの遊び心が見られたりする作りだったりします。今回はそんなにじっくり見たわけではないですが、じっくり見てみると面白い気づきがあるかもしれませんな〜( ´ ▽ ` )ノ
入り口の足元にもこんなタイルが残っていますが、こちらは最初に建てられた際に使われたタイルの名残だという!うわ~もうこれだけで十分満足ですわ(*’▽’)

歌川広重が歌会を開いた客間

▲落ち着いた雰囲気の客間
1階の客間でこちらは6人部屋だったかな。室内は和の香りがしてとってもいい雰囲気。もうここで今日泊まろうかと思っちゃうくらいでしたよ!
この喜多屋さんは、もともと外国人をターゲットにしていたようです。ただ、日本人客も訪れ花見や夏場、さらには年末年始は結構混むとのこと。東京などの首都圏からは日帰りでも来れる場所であるからか、関西からや静岡県など少し離れた場所からのお客が多く、この辺の方でも親族が訪れた時に皆で喜多屋に泊まるなんてケースもあるとのこと。
▲与謝野晶子が歌会を開いた大広間
そして二階に上がり現れた大広間は、かつて与謝野晶子が歌会を開いた大広間。歴史の教科書にも登場する人物が、かつてここにいたんですね!
甲冑や掛け軸などが置かれていますが、この辺は昔から置いてあるようで具体的な詳細は不明とのこと。
素晴らしい絵だ!
その宴を開いた様子が書かれた当時の新聞記事(横濱貿易新報 昭和五年九月七日)が部屋の外に展示されていました。
▲かつて、目の前は海だったそうです
二階からの景色はこんな感じです。今ですとマンションやら住宅ばかりが広がっていますが、
景勝地だった当時は綺麗な入り江の景色が広がっていたんだそうですよ。すぐ手前が海だったということで、1930年に品川から移築した時には船を利用しており、手前まで船で運んで来ることができたとのこと。
さらには、お客さんとしては横須賀の軍隊の方も訪れていたとのことで、彼らは船でここまでやってきて、すぐそばからやってきたそうです。ここがかつて海だったなんて、、その景色をこの目で見たかったな~何でここ開発しちゃったのよ。。
あら(`・ω・´)
建物のこんな場所に金沢八景の風景が描かれた絵が置いてますね。

花街として芸妓さんがいた名残も

▲金沢八景にいた芸妓さん
二階にはこんな絵も飾ってあります。こちらに描かれているのは芸妓さん。というのも、この辺りの料亭では、芸妓さんもやって来るような花街の要素を呈していたそうです。詳しくはわかりませんが、料亭に派遣するための置屋(芸妓さんを抱えている待機所)もいくらかあったんでしょうな。
景勝地だったので観光に来た方が多かったと思いますが、このような遊び要素もやはりあったんですね。その辺の歴史も何かの資料に残っていないかしら。。
上の写真の場所は、CMとかでよく使われるらしいですよ。カメラのせいでちょっと暗くなってしまっていますが。。
ちなみに、窓に使われているガラスは「大正ガラス」といわれるガラスが使われています。現代のガラスとは異なり、ガラス越しに見ると反対側が少し波打って見えるガラスです。大正時代頃に建てられた建物だと良くみかけますが、今現在作ることができない貴重なガラスだったりします。
そんなこんなで、喜多屋ツアーは終了!
実は、私の祖母は以前まで近くの金沢文庫に住んでいたため、私もこの辺りはかなりなじみ深い場所。それでも、こういう歴史が金沢八景にあったと知ったのは本当に最近のこと。意識して探求してみないとなかなか気づかないものなんですね。。
▲皇后陛下も訪れた金沢の名寺「称名寺」
その後、よしさんに金沢文庫と称名寺を案内していただき本日の取材は終了!いや~なじみある場所だったもののとっても楽しく学びの多い一日でしたわい!わしゃ満足や!!

おわりに

かつて景勝地だった金沢八景。その名残は皆無に等しいものの、その歴史を語り継ぐ喜多屋さんは本当に貴重な存在なわけです。住宅地の中にあり、なかなか気づきにくい場所にありますが訪れる価値ありの本当にお勧めしたいお店です。
色々運営が大変なようですが、今後も残り続けてくれると嬉しい。この辺りはまた調査などをしに行くと思うのでまた寄りに行こうかな!以上、喜多屋さんを紹介しました(*’▽’)

参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県横浜市金沢区柴町46
営業時間 【昼食】
11:00~16:00(ラストオーダー15:00、15:00~16:00カフェタイム)
【宿泊】
チェックイン 16:00
チェックアウト 10:00
駐車場 無料(4台まで)
電話番号 045-789-0071
アクセス 横浜シーサイドラインの「海の公園柴口駅」から徒歩5分ほど
リンク http://kitayaryokan.jp/
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