神のお告げで埼玉に爆誕した「聖天宮」は、超ド派手なお宮だった!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんちわっす!

日本中の知られざる場所を発掘して取材て記事にしている『知の冒険』。今回紹介するのは、埼玉県坂戸市という場所にある「聖天宮(せいてんきゅう)」になります。といってもここ、とにかくとにかく超ド派手な建物なんすよね。

五千もの龍が取り込まれており、もう見て一発で圧倒されるほどのビジュアルを誇っている、まさに、ザ・珍スポットな場所。そんな場所があるのであれば、取材しないわけにはいかないわけです!!

しかも、なんで今の場所に建てられたのかというと、「神のお告げがあったから」という、これは面白い理由なんですわ(笑)

ということで、そんな聖天宮とはどのようなお宮なのか。取材してきたので、以下で紹介したいと思います~~!

本記事のポイント

・15年をかけて、縁もゆかりもない坂戸市にお宮を建てた!
・台湾の一流大工によって造られ、とにかく豪華でド派手!
・普通の観光地になっていて、コスプレの撮影に来る方も多い。

スポンサーリンク

五千もの龍が舞う衝撃の外観

ということで、今回訪問したのは埼玉県坂戸市という場所になりまっす!!

坂戸市っていわれても、ピンと来る方は少ないと思うので地図をお見せしておきます。 小江戸といわれている川越よりもさらに都会から外れた場所にあるわけですが、坂戸市ってみなさん行ったことありますでしょうか??

私は通ったことはあるかもですが、今回みたいにちゃんと立ち寄ったのは初めてかもしんないっす。

そして今回のターゲットがこちら!!

まぁ~~とにかくド派手。私みたいに珍スポットが好きという方でなくとも、ここを通った誰もが「なんじゃこりゃ~~??」とは思うでしょうね。

ここは拝観料は大人500円。よそにはそうそうない建物ですし、500円を払う価値は十分にあると思いますヨ!!

では、早速中に入ってみることにしましょ~~

中に入りたいところではありますが、早速登場する入り口の門からもう凄いっすね(*´▽`*)

ここは『五千頭の龍が昇る聖天宮』と言われているように、ま~至る所に龍がいるんですわ。もうね、龍のゲシュタルト崩壊が起こりそう、というかもうおこってます。。

しかし、都心ならまだしも、埼玉県坂戸市という閑静な地方都市にこれだけド派手な建物が佇んでるわけですから、どうあがいても目に付くわけですよ(;・∀・)

とにかく見てるだけで縁起よさそう

龍がやたらといるわけですが、よ~~く目を凝らしてみると七福神もいらっしゃるではないっすか!!

と思ったけど、八人くらいいる気がする。。というか、改めて見ると七福神ではないっすわ。誰なんだろ??(;・∀・)

龍だらけにも、ほどがある

赤に青、緑などを織り込んだ色合いは、日光東照宮など日本の寺院に通ずるものがる気がする。

コスプレ撮影が多いのもわかるわ

という感じで、入り口から豪華なわけですが、ここからが有料のエリアになりまっす!

しかし、ココだけ見るとマジで日本とは思えませんな。日本のお寺や神社にはない色合いですし。。

このお宮の屋根には黄色がふんだんに取り込まれていますが、 道教のお宮では、 黄色の屋根や龍の飾りは神様や皇帝の建造物にしか使われないとのことっす。

中心の門の両側には塔が建っていますが、右の塔には太鼓があり左の塔には鐘が吊るされています。 鐘は”陽”、太鼓は”陰”を表しているとのことです。

青空が背景だと絵になるわ~~

建物が綺麗なので結構いろんな角度から撮ってたんですけども、時折、コスプレした人たちが紛れ込んできました(*´▽`*)

まぁ、確かにこうした場所はコスプレイヤーにとっては格好の風景っすよね。

日本にはこうした台湾とか中国っぽい雰囲気の場所はいくつかありましてですね~、山梨県の大門碑林公園、あとは群馬県の伊香保温泉にある法水寺とかも、コスプレの撮影に来る方が多いって聞いたかな!!

あっ、ちなみに法水寺に関してはすでに訪問して取材済みなので、近いうちに記事にしますね!

さらに奥へと進んでいくわけですが、やはりカラフル。

ここは赤ベースですね。

首が痛くなるけど、見ていたい・・

いや~天井が凄いことになってますわ!

これは「八卦天井(はっけてんじょう)」と言って。一万点以上の楠木の彫刻に金箔・彩色を施し、釘を使わずに組まれた天井。中心の八角ドームは、道教の宇宙創成の概念を表しているそうです。

壮大っすな~~

もう凄すぎて何がどうなってんのかよくわかんないですが、とにかくひたすらカメラに収めることに徹する私!!

本堂に続く道も、ひたすら赤く染まってますね。もう建物の全てが派手なので、目のやり場に困っちゃいますよ!!

どう撮っても映えるので、ひたすらいろんな角度から写真を撮りまくる。私以外のお客さんも、とにかくひたすらパシャパシャと、シャッター音のオンパレード!!

こういうとき、若くてキャピキャピした女の子とかいればバエルる写真撮れるんでしょうけど、30代半ばに迫ったオッサンが写った写真とか需要ないっすもんね。。

マジで、男はつらいぜ!!

ちなみに、こういう施設って、お寺や神社もそうですが本堂の中は撮影禁止であることの方が多いわけですが、ここはめっちゃオープンマインド!

撮影禁止の場所はほぼないため、これはカメラやスマホのシャッターを押す手が止まらないわけですよ!!

何かいるんだけど、何だかわからない・・
どういう絵??
これまた立派な本殿ですわ

という感じで、とにかくひたすらド派手な外観や内部を写真に収めまくった私。 うろつきまくったあげく、ようやく本堂にたどり着いたわけですが、ここにはスタッフの方が常駐していて、訪問してきたお客さんたちにこのお宮の背景について説明してくれているとのことです。

ということで、あまり人も多くなかったということもあり、少し長めに色々と説明していただいたので、ちょっとこのお宮の背景を以下に書き連ねることにしましょ~~!

神のお告げで坂戸市に爆誕!

この聖天宮が完成したのは、1995(平成7)年のこと。1981(昭和56)年に建設の工事が始まり、15年の歳月をかけて完成したそうです。そして、デカさで言えば日本にある道教のお宮としては最大級とのこと。

ちなみに、ここは「道教のお宮」であって、神社でもお寺でもないんですね。

聖天宮を建てた康國典大法師(右)

そして、このお宮を建てたのは台湾の個人というのだからビックリ!!

台湾出身の康國典大法師は、40歳半ばにして不治の大病を患ったそうですが、ご本尊である三清道祖(さんせいどうそ)に祈りを捧げていたことで、一命をとりとめ、完治されたそうです。

そこで、深い感謝の念と、何人にも神様(三清道祖)の後利益にあやかれるお宮を建てたいということで建造の地を探していたところ、なんと出身の台湾ではなく、日本国・坂戸のこの地にお告げを授かったとのこと。

神のお告げって、どんなお告げだったんだろ??(笑)

スタッフの方にその辺を聞いてみたら、

「詳しくはわからないですが、方向とかいろんなつげがあってそれに当てはまる場所が坂戸だった」

とのことです。

康國典大法師にとって、坂戸市は縁もゆかりもない場所。そこに、こんな立派なお宮を建てちゃうんだから、凄いっすよね!

でも、台湾では個人でお宮を作るって、割とよくある風習みたいですよ。

こちらが本殿になるんですが、ここまでも写真撮影可能っす!

奥に見えるのは、道教の最高神である「三清道祖(さんせいどうそ)」が祀られているのがわかります。

大工さんのレベル高すぎ・・

透かし彫りを施した高さ5mにおよぶ1本の石柱

しかし建物は、マジでどこを見てもレベルが高い。なんせ、台湾の一流大工が15年をかけて作り上げたんですからね。

こうした石柱は、日本ではなく台湾で彫られ日本に運ばれたそうです。日本にも大谷石や伊豆石、真壁石とかいろんな石切り場があったりしますが、台湾では台湾で一番標高が高い玉山(ぎょくさん)には採石場がることからか、石がたくさん採れるみたいっす!

輸送費も凄いかかったと思うんですが、マジで建設費だけでいくらかかったんだろ。。というか、そもそもこのお宮を建てた康國典大法師って何者なんスかね??

石柱をドアップで!!

しかしこれどうやって彫ったんですかね?もう見てるだけで、腕が腱鞘炎になりそうですわ。

こうしたお寺の狛犬的な生き物もやたらと見かけるわけですが、こちらは狛犬ではなく獅子(唐獅子)。

でもですよ、これらの獅子にはちょっとおもしろい点がありましてですね、、、

石を食ってるようにも見える

ほらほら、口の中に大きな丸い石があるのがおわかりでしょうか??

それでです、これを見ると一つ疑問が湧くわけです。

「この石はどうやって、口の中に入れたのか??」

まぁそんな難しい問題ではないですが、答えを言うと口の中をひたすら削って丸い石を作っているのであって、中に入れたわけではないってことっす!

という感じで、一つ一つの彫刻に職人さんの腕の良さが垣間見えるわけですが、本殿の前には一番の極めつけとも言って良い作品が展示されとります。

極めつけが、この「九龍網(きゅうりゅうもう)」と呼ばれる彫刻。これ、龍たちをくっ付けたのではなく一枚の巨大な岩を彫りに彫りまくって、九頭の龍を描いているのです。

九というのは、永久の”久”とも重なり縁起の良い数とされているとのことです。

これ、どんくらいの時間かかったんだろ・・

この龍の爪の数にも意味がある。5本は最強を表すよう。ここの龍は、ほとんどが五本爪。日本の他の龍は、3本が多いらしい。

豪華すぎて笑いが止まらない

本堂の横には、これまたド派手な部屋があるんですが、ここは控室みたいです。控室でしょ、こんなに広い必要ある??(笑)

首が痛くなるまで見上げてました

天井には150もの龍が施されている。

座ろうかと思ったけど、遠慮しちゃった(笑)

ここは阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件で激動の年にもなった平成7年に完成しています。完成から27年近い年月が経っているわけですが、これだけカラフルな外観にもかかわらず特に大規模な塗り直しなどは行ったことはないとのこと。

でも、ちょっと上に登ってみて間近で見てみると、痛みが所々に垣間見えます。

そんな大掛かりなものではないですが、少しずつ色が剥げてきてるのがわかります。

とはいえ、本当に良くこんな施設を作ったものですわ!

こうしたいろんな建物や施設があるから、こうした場所を通じて私もいろんな人の存在や歴史を学ぶことが出来るわけです。んで、それが生きがいに。

という感じで、聖天宮を十分に堪能させていただき、次の取材先へと向かったのでした~!

おわりに

今日は結構曇ってたんですが、帰ろうとしたら陽が差してきて、また少しばかりカメラでパシャリ!

しかし凄い建物だったな。。見応えは十分あったんですが、私の関心は建物よりもここを建てた康國典大法師という人物に目がいってしまいます。神のお告げがあったっていうけど、マジでどんなお告げだったんですかね??

台湾では個人でお宮を建てるケースは多いとのことですが、何かここを建てるにあたっていろんな想いがあったんじゃないかな。そう思うと、私がブログを書き続けているのは、知識とか風景ではなく、そこに携わる人物、ヒューマンなんですよね。そこを一番伝えたいんだな~と思う今日この頃ですよ。

ではでは、今回はこのくらいで!

参考文献

↓よければクリックをお願いします

詳細・地図

住所 埼玉県坂戸市塚越51-1
拝観料金 大人(高校生以上)500円、中学生 250円、小学生以下 無料
拝観時間 10:00〜16:00
休館日 年中無休
駐車場 無料
電話番号 049-281-1161
アクセス 圏央道の坂戸ICから車で5分ほど
リンク https://www.seitenkyu.com/

知の冒険TOPへ

↓↓twitterもよろしくです
※ほぼ毎日つぶやき中
こちらの記事もどうぞ!
この記事も読まれてます!
関連コンテンツ
関連コンテンツ



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です