伊勢神宮やナガシマスパーランドなどの観光地でおなじみの三重県。
とはいっても、三重県にも色んな面白くて興味深い場所はたくさんあるんですわ!!
それが、今回紹介する「白鷺苑」というスポットなんですが、ここは個人の住宅の敷地にあるという超マニアックな場所で、何とたくさんの給料と退職金をぶっこんで、ソックリな姫路城を作っちゃったらしいんですわ!!
ということで、その白鷺苑の全貌を調べるべく、取材してきたので以下で説明していきますね~~!
見出し
いざ、日本屈指の珍スポットへ!
兵庫県を代表する観光スポットでもある姫路城。学校の歴史でも習いますし、奈良の法隆寺とともに日本初の世界文化遺産になったこともあり、誰もが知る城だとは思うんですが、それが三重県にもあるというのだからビックリっすね!
その「白鷺苑」というスポット、私も何がキッカケでその存在を知っていたかは覚えていないんですが、結構前から知っていたんですよ。。でも、神奈川に住んでいるということもあって訪問する機会がなかなかなくてようやくといった感じっす。
とはいえ、問題はその場所なんですが、GoogleMapにピンが打ってあるわけでもないようで、ググってそれなりに場所を調べて現地へと向かうことに。。
そんで、付近を車で走っていると、、、
あっ!!
これは、あれの目印か??(笑)
しかし、だいぶ簡素な目印っすね。。事前に白鷺苑のことを知ってないと、もはや何の目印かわからんっすなww
この目印の通りに進んでいくと、所々に同じものが(;・∀・)
という感じで、目印の通りに進んでいくと、、、
あ、あったわ。ありましたよ。
マジで普通の民家にさりげなく建ってますが、これはヤベェなww
早速訪れると、手書きの案内がありました。
ここは製作者の方の敷地内、つまり私有地に侵入することになるため、見学する際にはマナーを守る必要があるわけですね。見学できるのも曜日が限られていて、火、水、木はダメなんすね!
大声を出さず、配慮をもって干渉するようにしましょう~~!
完成度高すぎて驚愕!!
園内には案内図が用意されていました。
この案内図も完全手作りということで、凄く親近感がありますね。
しかし本当に素晴らしい完成度だ!
この写真だけ見ると、背景の山々と大きさの比率で怪しくは見えるものの、本物の姫路城に見えなくもないわ!
この姫路城、現存するリアル姫路城とは少し造りが異なるようで、どうやら400年前の姫路城を再現しているそうです。とはいえ、私は城マニアとかでもないのでその辺の違いは全然分かんないっすけどね。。
天守閣とか、この角度から撮ると本当に本物に見える!!
これでもう「姫路城行って来たわ!」って言っても問題ないっすよね(笑)
姫路城に詳しい城マニアであれば色々見所を指摘できるかもしれないんですが、城に関して私は全く詳しくないので、細かい解説は出来ないのが申し訳ない所。。
でも、天守閣やら城内にある建物だけでなく草木や石垣など、見る分には全く違和感がないわけですよ!
上からではなく、こうして建物目線で覗いてみるもの良いっすね!
こうして見上げてみると、これまたリアルに見える気がする。。
そしてこの石垣も実にリアル。配色は様々だが、表面の凸凹具合とかは実にリアルだ。ものすごい枚数の石垣が用いられているから、これはとっても苦労したんじゃないっすかね。
そうして観察していたわけですが、奥さんが家の周りを掃除していたこともあり、声をかけると白鷺苑のことについていろいろと話してくださいました(*´▽`*)
ということで、ここからは白鷺苑誕生の背景に関して奥さんから色々聞かせていただいたことをまとめていきますね~~
キッカケは誕生日プレゼント!
この白鷺苑を作ったご主人さんは、中学生のころから姫路城に関心をもっていて、模型を作ったりしていたんだそうです。でも、そのころはいわゆる趣味の一環という程度。まぁ中学生ということもあって、できることは限られますからね。。
それから時が経ち、奥さんと結婚してご主人が47歳の誕生日を迎えたときのことでした。
奥さんが誕生日プレゼントとして、姫路城に関する割とガチな本をご主人に買ってあげたんだそうです。その本は結構レベルが高くて、図面や色んな細部の写真などが掲載されていたとのこと。
そ、れ、で、だ!!
それをキッカケに、ご主人さんの姫路城熱が大爆発を起こしたとのことww
「もうガチで姫路城作ってやるぜ!」ってなったわけですが、作るには場所が必要ですよね。そんで、まずは土地探しを始めることになったのです!!
19年かけて完成させた!
そう、今でこそ白鷺苑の向かいにご夫婦は暮らしているものの、実は元々ここに住んでいたわけではなかったんですわ。
白鷺城を建てる場所を探していた時にこの場所を発見したのが始まりなんですってね!
そして土地が見つかったところで、建設開始!!
保険会社に勤務しながら50歳から作り始めたものの、当初は給料の半分をぶっ込んで、色々試行錯誤しながら作っていたそうです。
その中でも、一番手間がかかったのがこの石垣。
小さいサイズに切り分けて、綺麗に並べる感じで張り付けたようですが、この形にカットするためにダイヤモンドカッターも何台も取り替えたらしい。。
この屋根瓦はFRPで作られているとのこと。 木を適切な形に彫った場所にシリコンゴムを流し込んで、ペンキで塗ったものだ。
それ以外にも、作る上でいろんな苦労はあったと思いますが、作り始めて10年くらい経ったときに、実際の住まいもこっちに移ることになります。
ちなみに、リアルな方の姫路城にはご夫婦で15回ほど足を運んだという。三重県だったら姫路城はそこまで遠くないっすもんね。その際には、姫路城の学芸員の方に、わからないことを根掘り葉掘り聞いたそうです。
実際に姫路城を制作するには、リアルなものでないと説得力無いっすもんね!!
その後は、退職金も全部ぶっ込 んでさらに制作は続き、19年もの年月を経て遂に完成!!
完成したのは今から14年くらい前なので、2007年くらいに無事完成となったわけです。奥さんが語るには、途中で「やっぱ辞めるわ・・」と挫折することは一度もなかったようで、19年もずっと作り続けるって本当にすごい執念だと思いますよ!!
私のブログだって、果てしなく続けている気がするもののまだ六年目くらいですし。。19年はマジで凄いわ。。
維持管理がめっちゃ大変・・orz
おうやく完成したとはいえ、それで終わりではないわけです。
そう、この白鷺苑は雨ざらしの状態。。
年月が経つと剥げてくるし、黒土や枯れ葉が飛んできたりする。台風の時は瓦が外れたりと、色々やられるため、何かで傷んだりしては修復するといういたちごっこが続いているとのこと。
ちなみに、私が訪問したときにはほかに見学者の方はいなかったですが、今でも土日はそれなりに見に来る方がおり、月曜日もちらほら。
これだけ珍しいものを作ったということもあり、テレビや雑誌にも何度も取材を受けたとのことです。
30分くらいの滞在でしたが、ずっと奥さんがいろんな白鷺苑にまつわる背景を話してくれたので、とても楽しく見学することが出来ました。本当に、たまたま奥さんが表にいて良かったぜ(*´▽`*)
人生はいろいろだ
今回訪問した白鷺苑のご主人さんは、先ほども書いたように給料の半分近くを子の姫路城につぎ込んだだけでなく、退職金も全部ぶっ込んだわけです。
ご主人さんから直接話を聞くことはできなかったので、心の内について詳しくはわかりませんが、自分のやりたいことにこうして突き進む方にはどこかあこがれを抱くのは私だけではないのではないかと思っています。
先日、兵庫県たつの市にある「昭和レトロ情景館」という博物館に行ったんですが、ここはご主人さんが定年退職した後のセカンドライフをどう過ごすかを考え、13年かけて昭和レトロな街並みを再現したジオラマを完成させました。
今は博物館にして多くの方に、その作品を見ていただくことを満喫しているようですが、13年間も本当に良く作り続けたとビックらこきましたし、、
あと、大分県にある天領日田洋酒博物館は、40年もの間、洋酒を集め続け、今ではそのコレクションを博物館として多くの方に干渉していただいてるんです。運営は火の車とのことですが、これがご主人さんの生きがいなんだそうです。
今は「老後が心配」「年金がもらえるかわからないから貯金しないと不安」みたいな声を聞くことが多いものの、こういった方も世の中にはいるわけです。
この知の冒険を進めている私も、どっちかというと好きなことに色々犠牲にしてまで没頭する方なので、この白鷺苑を訪れて少し勇気が出たというか、オモシロい人生を送っている方の存在を知れてとても嬉しくなったということで、今回の記事を締めたいと思います<m(__)m>
参考文献
詳細・地図
住所 | 三重県伊勢市円座町 |
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観覧料 | 無料 |
開苑時間 | 09:00~17:00 |
休苑日 | 火曜・水曜・木曜 |
駐車場 | 無料 |
アクセス | 北九州モノレール、香春口三萩野駅から徒歩約10分 |
その他 | 私有地なので、マナーを守っての観覧をお願いします。/span> |