こんちわっす!
日本中の知られざるスポットを取材してブログにまとめている『知の冒険』。いろんなテーマを扱う中でも、主流のテーマは博物館なわけですが、今回紹介するのは、兵庫県尼崎市にある『世界の貯金箱博物館』っす!
その名の通り、世界の貯金箱が館内にひたすら展示されているわけですが、その収蔵数も展示数もとにかく凄くて圧巻の光景が広がっているんですよね!
無料で子供から大人まで楽しめる博物館、どんな場所か、以下で紹介していきますね~~!
見出し
外観と館内のギャップが凄い!
ということで、今回は貯金箱がテーマの博物館を紹介するわけですが、その博物館があるのが、ダウンタウンのお二人の出身地でもある兵庫県の尼崎市になります!
神奈川県に住む私からすると、兵庫県は結構な距離になるのでそうそう訪問できる場所ではないんですが、今回は2021年8月17日に出版した、博物館の本の取材で訪問させていただきました~~!

その博物館の建物がこちら!
といっても、こうしてパッと見は博物館には見えず、ただの白い建物にしか見えないっすな。。

でも、入り口に近づいてみると、こうして博物館であることがわかります。
ではでは、早速中に入ってみましょ~~

いや~~凄いっすね!!
中に入ると、外観からは想像できないほどの光景が広がっているわけですが、館内にはこんな感じでひたすら貯金箱が展示されまくってます!!
貯金箱を展示してる博物館は日本中を探すといくらかあるものの、世界中の貯金箱鵜を展示しているのは、日本でもココだけなんだそうです。
あとでいろんな貯金箱を紹介していきますが、まずはこの博物館の背景について、簡単に説明していこうと思います。
どうやってこんなに集めたの??

では、ちょっとこの博物館の歴史から説明していきたいんですが、この博物館は1984年4月に、尼崎信用金庫の初代本店の建物を利用してオープンしました。
そう、オープン当時は上の写真の建物であり、今の博物館の建物は二代目の本店であり、1990(平成2)年に貯金箱を全部移して今に至るそうです。
そして、欧米・中南米・アジア・中東など世界62か国、約24,000点にも及ぶ貯金箱が収蔵されており、館内には2,500点ほどが展示されています。展示されてない2万点以上の貯金箱は、博物館の建物の地下に収蔵されてるんですって!
スペースの関係もあって全部を展示するわけにはいかないんですが、一階中央の場所においては、定期的に入れ替えを行っているとのこと。

私が取材したのは12月ということもあり、クリスマス関連の貯金箱のコーナーが作られていました!!
クリスマスってことで、サンタクロースや雪だるまにまつわるものが多いですかね(*´▽`*)
来月は1月ということで、その年の干支にまつわるもの、あとは正月があるということで七福神などの縁起物を展示したり、あとは7・8月は学校が夏休みになって子供たちのお客さんが増えるとのことで、アニメのキャラクターを集めたりとかね!

そして、一万点を超える貯金箱をどうやって集めたのかという点が気になるわけですが、それにはいろいろあるようです。
職員の方が出張先でお土産として購入したり、あとはコレクターの方から寄贈を受けたり!

あとは、この二階にあるスカイツリー貯金箱みたいに、面白そうな貯金箱をみつけたら東急ハンズで購入したりもするそうですww
意外っすな(;・∀・)
館長さんから聞いたことをまとめると、以下になるかと思います!
・当金庫の役職員が、旅行や視察の際にお土産として購入
・様々な方からの寄贈
・欧州のコレクターからの購入
・東急ハンズなどで面白い貯金箱があれば購入
ちなみに、どんなお客さんが来られるかというと敬老会や老人会の団体客。あとは、すぐ近くに寺町というお寺が密集している観光地があり、その観光客の方々。あとは小学生などの社会科見学、親子連れ、老夫婦などなど。
そして、この博物館はすんごくアットホームな博物館でですね、基本的には館長やスタッフの方が館内を案内しながら展示物の解説をしてくれるんですよ(*´▽`*)
まぁ中には「一人でじっくり見たいっす!」って方もいるでしょうが、説明していただきながらだとより貯金箱の面白さを知りながら鑑賞できますし、思い出に残ると思いますよ!
ということで、博物館の背景などを簡単に説明したところで、ここからは館内にある貯金箱をひたすら紹介していきますね(*´▽`*)
外国と日本では用途が違う!?

まずは、海外の貯金箱から紹介していきますか!
博物館を入って左側に目を向けると、こうした海外の物がビッシリ展示されているんですよね。アルゼンチンではサッカー、インドネシアでは民芸品の貯金箱がありますね!

タイでは、カタツムリは家族の繫栄を表わすんですって。カタツムリはこうして体をしまえる、いわゆる家があるのでそういう意味に解釈されるとのこと。
貯金箱ということで、縁起のいいものをモチーフにしているわけですな。しかし、各国のお国柄が出ていて、貯金箱を通して国の文化も学べるわけですね。
おもしろいな~~。
そして貯金箱と言えばやっぱりブタさんですよね!!

ブタは1回の出産で10匹ほどを生むということで、子だくさんなわけです。そんな縁起を込めてか、。私のおばあちゃん家にも、ブタさんの貯金箱ありましたわ~~。

ちなみにですが、日本の貯金箱って上の写真みたいに割らないと取り出せないもの多いですよね。
これは、日本では貯めることを重視しているからであり、アメリカやヨーロッパでは募金、献金を目的にしているため、鍵をかけて必要な時に取り出せる方式にしているとのことです。
日本と外国では、そういった貯金箱に対する考え方の違いがあるんですね~。
募金、献金を目的にしているため、鍵をかけて必要な時に取り出せる方式にしている。
・日本
貯めることを重視しているため、割ったりしないと取り出せないものが多々ある。
銀行から粗品がもらえた高度経済成長期

このプロ野球球団の貯金箱は、銀行の粗品としてもらえたもの。
今ですと、ATMとかでお金を預けるだけですが、高度経済成長の時代は銀行の受付でお金を預けると、こうした貯金箱とか、あとはティッシュやサランラップなどの日用品を貰えたんですってね。
これらの貯金箱は昭和の時代ということもあり、南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)や阪急ブレーブス(現:オリックス・バファローズ)、大洋ホエールズ(現:横浜DeNAベイスターズ)という昔の球団名になっている所に時代を感じますな~~。

あとは、この辺のキャラクター貯金箱も各々の銀行がこうした粗品を用意していたんですって!
こうした粗品はシリーズものとして用意していたケースもあったため、こういった粗品欲しさに銀行へ預金するという時代でもあったようです。今では考えられない時代っすね。
当時は金利もよかったわけですし、こりゃ銀行にお金を預けるのが楽しくなりますわな!
今では銀行に預けても金利低いっすからね。。昔は貸した金と預かっている金の利子の差分で銀行は設けていましたが、今は保険や投資信託にも手を出さないと儲けられない。。尼崎信用金庫という銀行が運営する博物館ということもあり、そんな話も聞かせていただきましたが、そういった銀行事情も結構面白いっすね!!
銀行ももうATMなどの機械で手続きが済む時代ですし、高価な機械とはいえ先々の人件費を考えると人を雇うよりも機械を置くほうが良いわけですね。
統廃合も進んでますし、今でも銀行員って聞こえはいいですけど、将来性はどうなんでしょうね。。

そしてこちらも、すんごく時代を感じる貯金箱!
「一日十円は貯金しませう」と書かれていますが、昔は子供が家の手伝いをしたら十円、二十円のお金を貰って、好きな駄菓子とかを買っていたようです。
なので、「一日十円」というのが謳い文句みたいな感じだったんですかね。
でも、これは昔の十円が今の十円よりも価値が高かったため、十円でもそれなりな駄菓子とかおもちゃを買えたから。今だとうまい棒くらいしか買えないっすもんね。。
人気アニメキャラや芸能人の物も

この博物館は二階建てになってるわけですが、二階にもこんな感じでビッシリと貯金箱が並べられています。

この回に展示されているのは、アニメキャラだったりと子供受けする物が多いですかね。

これが全部貯金箱だからビックリ!
妖怪ウォッチやプリキュアみたいな比較的先菌のアニメから、私が小さい頃に見ていた忍たま乱太郎やドラえもん、ポケモン、あとはさらに前の世代になる鉄腕アトムや天才バカボンもありますね!!

この辺にも懐かしいキャラクターの貯金箱ありましたが、写真ブレちゃった。。



そんなアニメキャラクターに混じって、ヤクルトの容器も置いてましたww
もはや何でも貯金箱になりますな。でも、これだとそんなに貯まらなそう。。

ヤクルト以上に意外なものが、この辺にありましたww
あまりお金を貯める気にならない貯金箱な気がする。。(;・∀・)

さらには、尼崎が生んだ天才お笑い芸人・ダウンタウンの貯金箱もありました!
しかし、ダウンタウンって本当に凄いっすよね。二人とも今でも毎日のようにテレビやCM出てますし、衰える雰囲気ないっすもんね。
金庫室にある縁起のい良い貯金箱
という感じで二階を紹介しましたが、再び一階に下りてきて、今度は金庫室に足を運んでみることにします!

先ほども書いたように、この建物は「尼崎信用金庫の三代目」ということで、こんなドエライ金庫室もありました!
この中にはですね、先ほどのヤクルトやハンバーガーの貯金箱とは違い、大変縁起が良さそうなものがあるんですよね。

他の展示とは異なり、金庫の中はちょっと格式あるような展示スペースになってますね。ちょっと細かく見てみることにしましょう!

まずは、縁起物の定番である招き猫。これ、置き物ではなく貯金箱っすからね!
招き猫は、右手がお金、左手がお客さんを招くことを意味しています。さらには色にも意味があるようでして、ピンク色をした招き猫は恋を招き、赤や黒色は厄払いを意味しているそうです。

と思ったら、両手を挙げている招き猫もいましたww
ちなみに、上の写真のちょい左にあるヒョウ柄の招き猫は何のためのものかというと、、
「ヒョウ = 票」
ということで、選挙で票を集めるための貯金箱とのこと。なるほどね!!

あとは、昔の縁起ものである福助があったり、、、

おかめもありました!
ちょっと顔が怖い気がしますが、おかめは家を建てるための上棟式や地鎮祭のときに飾られることでも知られていますね。

金庫室というか、この博物館の中でも一番縁起良さそうオーラを放っていたのが、こちらの宝船貯金箱。
七福神たちも舟に乗っており、これは貯めると何か良いこと起こりそうですわ!

さらには、えびすさんや七福神なども縁起良いものとして知られてますね。。ただ、右端にキューピーちゃんがあるのがちょっと謎ですけどね(笑)

こちらは蔵ですね!
色的にメッチャ地味ですが、蔵は火事にも強いということで、昔はお金や大切な家財を収めていたそうです。
ということで、「蔵の一つも持ちたい」という願いからか、貯金箱の題材になっているようです。

さらには城の貯金箱もあるわけですが、こうした建物系の貯金箱は結構多いみたいですね。昔は城、最近では東京スカイツリーの貯金箱もありますし。
城は、殿様になって天下を取るという願いを込めた縁起物の貯金箱とのこと。
金庫の中はこのくらいですかね。あとは、一階にあるオモシロ貯金箱をひたすら紹介していきますね!
動きのあるユニーク貯金箱!!
貯金箱と言っても、硬貨をただ入れていく形式のものが多いとは思いますが、動きのあるものもちょくちょくあるんですよね!

例えばコレ!!
こういう貯金箱見たことないっすかね??
コインを置くと、こうして手が伸びてきて、、、

箱の中に取り込まれるってやつです!!
これは動きを見るのも面白いし、特に子供たちには人気ありそう(*´▽`*)

続いてはこちらの海外製の物!!
こうして銃の上にコインを置いて引き金を引くと、右側の塔に突っ込まれるってやつです。これ、上手くいかないこともあるんじゃないかと思うかもしれないですが、私は三回くらいやって全部成功しましたよ(*´▽`*)

こちらは、右手にコインを置くと、この役人は頷いて左胸の中にコインをストンと落とすんですね。
なんだか、ちょっといやらしい貯金箱っすな(笑)

あとはこうしたゴルフ形式の物や、、

これは、右にいる動物が加えたコインが箱に入るというもの!
というように、この辺の貯金箱は「鉄製からくり貯金箱」といわれ、19世紀にアメリカの玩具メーカーが考案したもので、様々な奇抜な仕掛けが用意されているもの。
超ユニークなビックリ貯金箱!!
続いては、「こんな貯金箱もあるの??」と思うような貯金箱をピックアップして紹介しますね!!

こちらは、スパナがないと開けられない貯金箱ww
要は、途中で貯金を挫折しないために、どうやってもお金を取り出せないようにしている貯金箱みたいです。意志が弱いけど貯金しなくちゃいけない方向けっすかね。ってか、こんなのどこで売ってるんだ??(笑)
しかもこれ、スパナを購入して、左右に5個ずつ締めてあるボルトの片側を外していかなくてはいけないという、なかなかハードルが高いもの。

続いては、こちらの黒電話、、、じゃなくて黒電話貯金箱。
パッと見は電話機にしか見えませんが、これも貯金箱なんですね。。でも、どこからお金を入れるかですが、、

あー、ここに微妙に隙間がありますね。ここに入れるのか。

こちらは貯金箱というか、コインを振り分けてコイン別に保管できるって感じの物。
右上にコインを入れると、コインが流れて大きさによって振り分けられるって感じですかね!!

とはいえ、これに頼らずに普通に自分で振り分ければいい話である気はしますけどね。。まぁ、こういうのを楽しみましょうってことっすかね(*´▽`*)

続いてはこれ、、普通にメッチャ怖い。。これ、本当に貯金箱なのかな??
家の壁にかけられたとしても、子どもが見たら絶対泣くよな・・。

はい、という感じで、このページで紹介したのは2,500点のうちのほんの一部に過ぎないわけですが、色々ピックアップして紹介させていただきました!!
とにかく、想像以上にバリエーション豊富な貯金箱が展示されていますし、無料で楽しめるので、尼崎に来た際には是非寄ってみて下さいね!!
おわりに
改めてですが、ここは尼崎信用金庫という銀行が運営する博物館。一部、会社の紹介をしているコーナーはあるものの、入館料は無料ですし、企業アピールしている要素も感じないので、極めて公共性の高い博物館っすね!!
これからはキャッシュレス化が進んでいくでしょうから、こうした貯金箱も遠い未来は過去のものになってしまうでしょうね。。
でも、こうした貯金箱を通じて、
では、また次の記事でお会いしましょ~~
参考文献
詳細・地図
住所 | 兵庫県尼崎市西本町北通3丁目93 |
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入館料 | 無料 |
開館時間 | 10:00〜16:00 |
休館日 | 月曜日・祝休日(土曜日・日曜日と重なる場合は開館) 12月29日~1月5日 |
駐車場 | 無料 |
電話番号 | 06-6413-1163 |
アクセス | 九州縦貫自動車道の菊水ICから車で10分ほど |
リンク | https://www.amashin.co.jp/sekai/index_fr.html |