サザンオールスターズの名付け親は、喫茶「BRANDIN」の方なんだぜ!

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こんにちわ〜( ̄▽ ̄)

今回の記事は、またまた私が暮らす神奈川県にある喫茶店の記事になります。

知の冒険で取り上げるとなると、何か面白いポイントがあるんだろうということなんですが、それがタイトルにも書いてるように、この喫茶店を営むご主人さんが、実は、あの超有名バンド「サザンオールスターズ」の名付け親何ですね!

ということで、そんなユニークなポイントがある喫茶店「BRANDIN」について、以下で紹介したいと思います!

本記事のポイント

・ご主人さんは、あのサザンオールスターズの名付け親
・茅ヶ崎は、音楽や映画に由縁ある町なんすよ!
・日本を代表するレコードのコレクターでもある

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湘南の住宅地にひっそりと

サザンビーチモニュメント「茅ヶ崎サザンC」

今回の舞台は、湘南地方にある茅ヶ崎です!

いや〜茅ヶ崎っていったら、やっぱり”海”っすよね。

茅ヶ崎出身の桑田佳祐さんのサザンオールスターズだって海を連想させる曲が多いし、夏になると多くの方が海水浴に訪れる、まさにリア充スポットですよ!!

茅ヶ崎はですね、今までは”東洋一のサナトリウム”と言われた結核療養所「南湖院」を取材した記事を書いたり、あと今は、海側にあった「日本海軍の辻堂演習場→接収されて”チガサキ・キャンプ”になった歴史」について調べていたり、さらに去年には老舗旅館にある「茅ヶ崎館」に宿泊したり(早く記事書かないと・・)と、結構茅ヶ崎は訪問の機会は多く歴史を勉強している場所でもあるんですよね。

今回紹介するBRANDINは、そんな茅ヶ崎の住宅街にあります。

住宅街にある喫茶店「BRANDIN」

はい、そのBRANDINがこちら!!

お店はJR茅ヶ崎駅と辻堂駅の間くらいの場所から海岸方面、つまり南に進むとあります。辻堂駅からは歩いて30分弱くらいですかね。

車の通りは割と多い、閑静な住宅地に紛れ込んでいるという感じです。

目立った看板はないため、入店する方は事前にネットとかで店の存在自体を知っている方なんじゃないっすかね。

アットホームな店内

いざ入店すると、早速、宮治さんの奥さんが出迎えてくれました!

普段は、奥さんが切り盛りしているようです。

今から22年前に開業したこの喫茶店、場所柄、ガヤガヤした駅前とかではないし、の〜んびりくつろぐにはいい場所だと思いますよん!!

冷たいカフェオレをチョイス

奥さんはすごく話しやすい方なので、音楽とか茅ヶ崎のこととかを話すのもよし、ボーッとするのもよし、店内には音楽関係の本もたくさんあるのでそれを読むのもよし。

自分で本を持ち込んで読みふけるのもいいかもっすね!

んで、話をサザンオールスターズにもっていくことにしましょう。

原由子さんのご実家が営む天吉

サザンに由縁があるお店で有名な場所といえば、横浜の関内駅のそばにある「天吉」さんが、桑田さんの奥さんである原由子さんのご実家が営むお店として知られているし、伊豆半島の下田市にある「いし塚」というお蕎麦屋さんは、桑田さんが下田に行ったときにはよく訪れると知られてます。

その二か所もそうですが、ここも大っぴらにそういう情報を流しているわけではないし、店内もサザン色は感じられないので、知る人ぞ知るという感じですかね。

ちなみに、私は元々サザンオールスターズは、親がアルバム『海のYeah!!』を持っていたこともあり、小さい頃から聞いていましてですね、あとは私が通っていた高校である鎌倉学園が、桑田さんの出身校なんですよね。

つまり、桑田さんの後輩にあたるという。

そういう縁もあって、サザンに何かしら関連ある店だったら行かずにはいられないわけなんですわ(笑)

バンド名は風呂場で思いついた

私がお店にいた時、たまたまご主人の宮治さんがいらっしゃったので、数分ではありますがいろいろお話しさせていただきました。

宮治さんは生まれも茅ヶ崎であり、中学校の野球部で桑田さんと一緒だったそうです。桑田さんとの話については時間の関係でほぼ聞けませんでしたが、書籍にもまとめられているサザンオールスターズというバンド名がいかにして誕生したかをちょっと軽く紹介しようと思います。

茅ヶ崎の音楽史にまつわる書籍

店内にもあり、後日amazonで購入させていただいたんですけど、写真の左側のが、宮治さんが出版した本です。

レコード会社に勤務するほか、音楽評論家などずっと音楽に精通してきた宮治さんが、「茅ヶ崎にはなぜ音楽家が多いのか」という内容をテーマにまとめた本とのこと。

宮治さんは、桑田さんと同級生で中学時代の野球部で出合うわけですが、ともに音楽に関心を持っていました。宮治さんにおいては、家から近くに住んでいた加山雄三さんの影響も大きかったようです。

野球部で桑田さんと交流を持った宮治さん、桑田さんの家に行って一緒にビートルズのレコードを聞いたりと、書籍には、本当に桑田さんの友人だからこそのエピソードもたくさん書かれていたんですけど、その後高校、大学に進学すると、学校は別々だったものの、お互い楽器を弾く音楽仲間であり桑田さんは青山学院大学でバンド活動をしていました。

まだサザンオールスターズというバンド名ではなかった頃、青山学院大学時代の桑田さんは、メンバーを変えながらいろんな場所で演奏をしていたみたいです。キーボードに、後の奥さんとなる原由子さんをメンバーに入れ、「青学ドミノス」という名前でメンバーを変えながらの活動。

桑田さんが「やっと自分の理想のバンドを組めたので今度はそのメンバーで出たい」と、宮治さんに電話をしてきたそうです。

とはいえ、その後、大学生の情報誌として重宝され始めていた隔週刊誌『ぴあ』に、次のコンサートの広告を載せなければいけないものの、桑田さんから一向に連絡がなかったため、急遽風呂場で考えた「サザンオールスターズ」というバンド名を締め切り前に『ぴあ』充てに投函したとのこと。

書籍にもあるように、「私が苦し紛れで考えた名前が、以後四十年以上も使われるとは思ってもみなかった」とのこと。

サザンマニアの方なら有名な話かもしれませんが、昔から曲を聞いてたもののこの辺の背景は知らなかったっすね~。

しかし、自分の友達が国民的スターになるって凄いことですよね!!

私の友達でも、これからスゲー大物になる人いるかな??(笑)

音楽や映画と関わりが深い茅ヶ崎

サザンオールスターズに触れたわけですが、茅ヶ崎という場所は、桑田さんだけでなく、昭和歌謡の名曲『また逢う日まで』を歌った尾崎紀世彦さん、あとは”若大将シリーズ”でおなじみの加山雄三さんの地元でもあります。

さらには、童謡『赤とんぼ』を作曲した山田耕筰、坂本九さんが歌った名曲『上を向いて歩こう』を作曲した中村八大など、多くの音楽家が誕生した場所なんですね。

さらにはですね、茅ヶ崎は映画にも結構繋がりがある街なんです。

というのも、映画会社の松竹が蒲田から大船に移転してきたのが結構大きくてですね、この影響で、映画関係者が大船周辺にやってきたわけです。大船駅前にも寅さんこと渥美二郎さんと由縁がある

小津監督が親しんだ「茅ヶ崎館」

それにより、加山雄三さんのお父さんである俳優の上原謙が茅ヶ崎に住居を構え、さらには超有名映画監督である小津安二郎監督が、脚本を書くために老舗旅館「茅ヶ崎館」に滞在し続けました。

茅ヶ崎館では、今も小津監督ファンとか映画関係者の方も宿泊しに来るそうです。ここ最近では、樹木希林さん主演の映画『命みじかし、恋せよ乙女』の撮影も行われたりとかね。

という感じで、茅ヶ崎って結構掘り下げて歴史に触れるといろんな発見が出て来るわけです。

あと、色々調べて発見したんですが、宮治さんは映画も作っていたんですね。この方ですよ、この方が宮治さんです。こんな映画があったとは、これは購入して見るしかない!!

宮治さん、本当に凄い方だ。見たらまた、BRANDIN行って、感想を語りに行きたい!!

一万枚ものレコードを聴ける

という感じで、サザンの話から茅ヶ崎の街に関して簡単に紹介させていただきました。この喫茶店に来ると、そんな話ができるわけですよ。

まぁマニアックかな(笑)

懐かしのジュークボックスや

あとですね、店内には今では珍しいジュークボックスもあるんですよ!

昭和の懐かしい曲がたくさん

ちなみに、私はサザンオールスターズ以外には、荒井由実(松任谷由実)、中島みゆき、Mr.Children、B’zとかが好きなんですよね〜。

ユーミンの曲は『ひこうき雲』『翳りゆく部屋』、あとは尾崎紀世彦、加山雄三、竹内まりやの曲もあるんですね。昭和の歌ですよ。

このジュークボックスは、今でも100円で聴くことができるんですわ。今では、たま〜に古いバーに行けば残ってたりしますが、まず見かけることないっすよね。今の子供達が見たら「何じゃこりゃ!?」ってなるだろうなww

物凄い数のレコード

そしてこれですよ!!

喫茶店の一角にこんな光景が広がっていてですね、写真をパッと見ただけだと何が収蔵されているのかわかんないかもしれませんが、これ、全部レコードなんですね。

もうね、いろんなコレクション博物館に行ってるし、長崎県の音浴博物館の光景とかも何度も見てるから、こういうすごいコレクションが並ぶ景色は見慣れてはいるものの、やっぱり凄いわww

よくぞこれだけ集めましたよね!!

店内には一万枚が並ぶ

数で言えば、お店にはアルバムのLPレコードが一万枚、自宅にはシングルのLPレコードが三万枚、全部で四万枚ものレコードを所有しているんですって!

レコードって全国、あるいは世界を探せばコレクターと言われる方はたくさんいるものの、この数はすごいよな〜。

レコードは流してくれるんだよ

店内には再生機もあるので、聞きたいレコードを流してもくれるのです。

サザンのアルバム『kamakura』

ということで、せっかくなので、棚からサザンのレコードを探して『kamakura』のアルバムを聴かせていただきました。こういうことができるのも、個人店だからこそ。

入り口側には書籍も多数

レコードがすげぇ数あるだけでなく、書籍も結構たくさん陳列されてるんですよ。

音楽関係が多いっすね

内容は音楽関連のものが多いようです。

ここはご近所の方だったり、音楽とかレコードに興味ある方が多いんでしょうかね。今回私は「BRANDINは、サザンの名付け親の方のお店」ということだけ聞いてとにかく行ってみたいと思って来店したものの、音楽の文化や考察とか、そういうテーマにも触れることが出来てメッチャ良かったっすわ!

音楽って聴くだけでなく、その音楽が時代背景にどう影響を与えているのかとか、あとは音楽史みたいなことって深堀すると面白いんすよ。

あと、音楽に関しては原点回帰も進んでいるようで、ネットを検索すると幾らか記事は出てくると思いますが、2020年、アメリカではCDよりもレコードの方が売り上げが高かったという情報もあります。現代ではCDどころかダウンロードする人が多く、何でもネットの時代で物を持たなくなってきてますよね。

でも、日本でもレコードが注目されているようです。日本では、本当にブームなのかわかんないですが”昭和ブーム”のようで、音楽に至っても昭和歌謡曲が際注目されているみたいなのを、何かのテレビ番組でやってました。

この現象は何なのか」とか、「昭和歌謡曲」とかを考えようとすると、マジでいくらでも没頭できそうな気がするわ。少なくとも「茅ヶ崎と音楽」というテーマについては本読んで勉強してみよ!

おわりに

東洋一のサナトリウムと言われた南湖院跡

今の茅ヶ崎は、住宅が建ちまくって、海岸に行けば海水浴場という特殊な雰囲気があるものの、そういう場所以外は普通のって言ったら語弊があるかもしれないですが、都心から少し外れた住宅地って感じです。

でも、昭和の頃は、温暖で療養に優れているということで結核療養所が誕生したり、避暑地として作家の開高健がやってきたり、映画関連で上原謙や小津安二郎がきたりと、様々な文化を作ってきたわけですね。

ちょっと、BRANDINからどんどん話が拡大していきましたが、この辺で話を終わりにしますね(笑)

ただ、より茅ヶ崎の歴史をもっと深掘りしたくもなってきましたわ。

と言っても、他にやることが死ぬほどあるから優先順位は考えなくちゃいけないっすけどねww

参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県茅ヶ崎市富士見町1−2
営業時間 13:00~18:00
定休日 水曜日
駐車場 なし?
電話番号 0467-85-3818
アクセス JR辻堂駅から徒歩30分ほど
リンク http://brandin.cafe/

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