奈良県の木辻遊郭跡にある元遊郭旅館「静観荘」で、遊郭旅館経営について取材して宿泊もした!

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大正建築には、遊び心が詰まっている!

なかなか泊まる機会がない大正時代に建築の旅館。部屋の中などでは今の建物にはない気になる部分があったので、翌日の朝に店主さんに質問をしてみることに(`・ω・´)
こちらの廊下を歩くと真っ先に目につくのが、各部屋から廊下を覗ける小窓。月の形をしていたり、丸い形をしていたりと、部屋によって様々なんですな。
これらの窓は、1枚の障子で仕切られてるだけで、これを開けたら廊下を覗けるというか、廊下から部屋の中が丸見えっす(笑)
部屋は木造で、廊下を歩く音も普通に聞こえるし、当時はいわゆる事が行われていたときって部屋の外にだだ漏れだったんじゃないかと。。
このまどとか、あとはテレビのコードが通っている穴も月の形をしていたり。こういう部屋の所々に気になるところがあったわけですわ。
そんで館長さんに聞いたところ、意外な答えが返ってきたんですね!
「あ~あれですか、あれね特に意味はないんですよ!」
とのこと( ゚Д゚)
どういうことかというと、ああいうのは建物を建てる際に出た「遊び心」なんですってな!
たとえば、この受付の奥にある戸にはめ込まれているガラス。これらって、それぞれ微妙に色が異なってるんですね!でもですよ、これに何の意味があるのかというと、なにもないわけです。。「ちょっと色変えたらいいんじゃね?」的なノリで作っちゃってた感じなんですね。
何でこんな感じで作ってたかというと、以下の2点が挙げられるわけです。
遊び心が詰まっていた理由

・昔は建築基準法がなかったため、今よりも自由に建物が作れた
・昔は遊ぶツールがあまりなかったため、こういうところに遊び要素を入れる事に楽しみを感じていた

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大正時代なんて当然ネットもなければ、ゲームだってないわけで。そんな当時の方々の遊び心が、こういう古い建物には詰まっているわけです。なので、皆さんも古めな建物に行った際には、そんな先人の遊び心を探してみてはいかがでしょうか?
▲特に意味をなさない窓の作り
静観荘にある、その他のものはこれですかね。これも受付の近くにあるガラスなのですが、この木が中途半端にあるやつとか。これもガラスにこんなのはなくてもいいわけで!なんとなく気に入って作ったんでしょうかね!
あとこれもですかね。磨り(すり)ガラスにして中が見えないようにしていますが、一部だけ磨られていない箇所もあったりするわけです。ここだけのぞけるようにしたのか、それともちょっとしたシャレ心でこんな感じにしたのか。。こういう視点を持っていると、古い建築物がより楽しめたりするのですな!!
このガラス装飾もお見事。奈良公園に死ぬほど出て来る鹿、そして奥に描かれている山は野焼きや新日本三大夜景でも有名な若草山でしょうか。さらに、中央には興福寺の五重塔らしき建物など、奈良県にみられる名所が豪華絢爛に描かれております。
ガラスの磨り(すり)度によって凸凹(デコボコ)を表現しており、若草山も雲海から山頂が突き出たかのような雰囲気に。しかも、当時はまだ写真がそこまで広まっていない時代なはず。彼らはこの絵を何かを見ながら描いたのか、それとも頭の中で記憶して想像で描いたのか。。

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実際に宿泊してみた

▲宿泊部屋の名前には風情ある名前が!
そんな静観荘に実際に宿泊もしてみました。今回宿泊したのは「丸窓」のお部屋。部屋の名前がいかにも昔の旅館という感じですな!!静観荘は素泊まりだけもできますし、夜ごはんや朝ごはんをつけることもできます。私は、夜は外で食べる予定だったので朝ご飯をつけることにしました。
ちなみにですが、朝ご飯は「洋食」と「和食」のどちらかを選ぶことができ、今回は和食を選ぶことに!!朝ご飯なんて普段食べないから何年ぶりだ??
その他には、「桔梗」「入船」などいかにも”和”を感じられる名前が部屋につけられておりますぞ!こちらの部屋の名前は「ひさご(瓢)」です( ゚Д゚)
「さ」の文字が古すぎて、一瞬なんて書いてあるかわからんかったわい( ;∀;)
ひさご(瓢)はいわゆるひょうたんなどの総称。ひさご(瓢)って普段使わない単語ですし何の事だかわからん方が多いんじゃないっすかね??
ちなみにトイレは共同っす!電話で予約した際にも、女将さんから「うちの宿は大変古く、トイレも共同となっておりますが大丈夫でしょうか??」とおっしゃっていただけました。全然問題ないですが、夜に一人でしょんべん行くのはちょっぴり怖かったっす(;*’▽’)
この廊下、何度も通りましたが何度通っても雰囲気がやばいっす。今の旅館では絶対味わえない昭和のにおいが詰まっているんですよ( ゚Д゚)
▲今回の取材で私が宿泊した部屋「丸窓」
部屋の中はこんな感じ。6畳の広さで、部屋に入るやすでに布団が敷いてありました(*’▽’)
ちなみにですが、知の冒険の取材旅を始めて3年近くが経ちまして、今まで何百回も外で夜を明かしてきましたが、取材旅の途中に布団で寝るのはこれが初( ;∀;)
今まで車中泊とマン喫泊と野宿しかしてこなかったのでね。つかの間のひと時ですわ!!
写真をクラウド環境にアップしたりいろいろやらなければいけない作業はあるものの、ちょっと今晩はゆっくりしようかな。
▲静観荘の中心に位置するお庭
部屋からは風情ある中庭が目の前に。昼よりも、やはり夜の方が雰囲気が出ていいっすな~。しかし、こんな昔の雰囲気が漂う旅館に泊まれるなんて。本当に来てよかったわ(*’▽’)
夜ご飯を外で済ませて、部屋に帰ってきたぜ!このまま寝るわけにはいかず、今日撮りためた写真をクラウド環境に保存するなど色々と雑務を済ませながら、年末年始の特番を見たりしてました。そう、今回この旅館に来たのはもう2017年が終わろうとしている12月の下旬だったのでした!!
▲奈良県名物の「柿の葉寿司」
今日は、昼間は奈良県の五條市で取材をしていたので、その時に買った奈良県名物である「柿の葉寿司」を、夜食に食べたりね。この柿の葉寿司は、奈良県が内陸にあることから海鮮物が腐らないようにするために、お寿司を柿の葉で包んだ保存食だったりします。私は五條市で買いましたが、法隆寺など結構色々な場所で売ってたりしますぞ!!
そして、朝がやってきました。正直、知の冒険の取材旅っていつも朝がしんどいのです。楽しくてやっているというよりかはよくわからない使命感でやっている想いが強いこの旅。いつもは車中泊やまん喫泊で朝がしんどくてしょうがないのですが、今日はだいぶリフレッシュできたすがすがしい朝でした(*’▽’)
朝ご飯の和食です。かなり品目が多く、老舗旅館の朝ご飯って感じですね。おそらく4年ぶりくらいの朝ご飯でしたが、おいしく頂かせていただきました(`・ω・´)

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おわりに

▲最後は、館主さんとお庭で記念撮影
実に3時間近くもの間インタビューに答えてくれた館長さん。最後は風情あるお庭にて、女将さんに写真を撮っていただき、静観荘を後にしました。
インタビューの途中、「この旅館は役目としては果たしたと思います。もし無くなったとしても、後悔はないですかね。」とおっしゃったことが一番印象に残ったかな~。遊郭跡を探訪してはいるものの、遊郭を経営する様々な裏側や、その元旅館を経営する方の想いなど、普段は聞くことができないことを聞かせていただき、本当に館長さんには感謝感謝ですm(__)m
「また来てくださいね!」と館長さんが言ってくださったし、また行こうかな。奈良県にはまだまだ調査しなくてはいけない場所がたくさん残っていますのでね!!まだまだ、知の冒険は当分続きそうだ(*’▽’)

参考文献

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詳細・地図

住所 奈良県奈良市東木辻町29
TEL 0742-22-2670
アクセス 近鉄奈良駅から徒歩約12分
駐車場 無料(3台)
リンク http://www.nara-ryokanseikanso.com/
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