今回の記事は、埼玉県の結構奥地にある古民家を取材した記事になります。
ここは埼玉県小川町を車で走っていた時にたまたま発見したスポットだったのですが、それほど有名なスポットというわけでもなさそうというのと、「埼玉県内にある一番古い古民家」ってことらしいので、気になって訪問したって感じでっすね(*’▽’)
最初はどんなスポットか全くわからずじまいでしたが、結果的にはめっちゃくちゃアットホームであり、ここを管理しているお母さんから色々話を聞くこともできましたよん!!
ではでは、吉田家住宅がどんな古民家なのか、以下で紹介したいと思います~~!
見出し
自然に囲まれた小川町にある古民家
吉田家住宅があるのは、埼玉県比企郡小川町という場所。
と、言われてもどこにあるかよくわかんない方が多いかと思いますが、上の地図で示した場所っすね~!
小川町は結構埼玉県の奥にある場所で、昔は和紙などがたくさん生産され商人が多かった街。東武東上線には下り方面に「小川町行」の電車が多く運行されているため、町名というか駅名だけは知っている方は割といるかもしれないっすけども。
今回は、以前に書いた横須賀の歓楽街だった皆ヶ作の歴史とゆかりがある埼玉県小川町のお店を取材するついでに訪問したって背景がありまして!!
そんで土日を使って湘南新宿ラインで桶川まで移動してレンタカーで小川町周辺の取材していたんですな。車移動で、まだ暖かい夏の時期だったので、近くで車を停めて車中泊し、日曜日の吉田家住宅が開館したと同時に訪問したって経緯っすかね!!
車を駐車場に停めて、そこからちょっと奥に入っていく。どうやらこの奥に吉田家住宅があるらしい。。
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アットホームな古民家を取材した!
そして吉田家住宅が表れました!!
いや~素晴らしい古民家っすな〜。デカいし、茅葺き屋根がとてもきれいに維持されていますね。古民家ってもう何軒も訪問してきましたが、やっぱり何度見ても良いもんは良いっすわ。
果たして中はどんな光景が広がっているのか??
早速中に入ってみましょう~~(*’▽’)
ほのぼのとした素敵な空間
建物の内部はこんな感じ。ラジカセか何かから喫茶店で流れてそうなBGMが流れており、囲炉裏の火やら気の香りやらが漂うすごく癒される雰囲気。
関東にある茅葺き屋根としては東京都檜原村にある
ここを管理しているお母さんが囲炉裏の火をいじり、地元の常連さんが集まってほのぼのと談笑する光景。皆がフレンドリーに話しかけてくれるし、とってもアットホームな雰囲気の古民家でしたよ(^ ^)
いや〜なんかいいな~、地元の町内会というか何かおばあちゃん家に来たような感覚っすかね!
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さっきまでニンテンドーDSで遊んでいた男の子も、囲炉裏の火には関心を示しているようだ!
この家に使われている木材も、このように自然のそのままのもの木を使っていますね。うまく木材同士で組まれており、全くかはわかりませんが釘もほとんど使っていないんじゃないかな〜。
木を組んで家を建てていると、時間が経つごとに組んでいる場所が締まっていくので、時間が経つほど家の造りが強くなっていくんですよね〜。
奥にはお土産コーナーもありました。あんまりしっかり見なかったので何が売っていたかはちょっと忘れちゃいましたが、玉ねぎとかはこの辺でとれた新鮮な野菜なんですかね!
ここには二階もあるようです。ちょっと急ですが登ってみますか!!
二階は一階に比べて一部だけでこんな感じ。建てられた当時は、江戸時代ということもあり飛脚の方が休憩するための部屋だったそうです。
ただし、時代が明治時代になり関東甲信越周辺でお蚕(かいこ)さんによる生糸の生産が爆発的に増えたときは、ここでもお蚕さんが飼われていたとか。
二階から一階の景色が結構爽快(*’▽’)
さっきの子がまたDSで遊んどるわww厳密に言えば任天堂スイッチかな??私は全くゲームをしないので、最近のゲーム機がだんだんわからなくなってきた。。
ドラマの撮影にも使われている!
古民家の内部を見渡すとこんなものも見られました。すげぇ数のサイン色紙が展示されていますが、これはただ有名人がここに来たわけではなく、ドラマの撮影や旅番組などにも使われたんだそうですよ!
有名人といっても、昭和の終わりに生まれた私では知らない方が多かったものの、香田晋さんや黒木瞳さんならなんとか知ってますわ!香田晋さんはからあげってイメージしかないですが(笑)
からあげをひたすらモミモミするやつね( ´ ▽ ` )ノ
あ、私が知っている方で言えば黒木瞳さんも来られたとか。こういう閑静な地方にこれだけ立派な茅葺きの古民家があれば、そりゃ撮影にも使いたくなりますわな~~!
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茅を燻すための囲炉裏
ざっと館内の様子を紹介したところで、ここからはもうちょっと深掘りしていきましょうか!!
まずは、茅葺き屋根の古民家には欠かせない囲炉裏について!
古民家につきものの囲炉裏(いろり)。吉田家住宅にも結構大きめな囲炉裏が備わっており、開館しているときにはいつも火が焚かれているわけですが、これは単にお湯を沸かすとか焼肉パーティーするために焚いているんじゃないんですな!
焼肉パーティーはあくまでネタですけどもww
んで、その一番の目的はこの”茅”にあるわけです。
茅葺き屋根ってとにかく維持が大変なんですな。茅は雨や湿気で雨漏りを起こして柱や壁を腐らせたりするので、煙に含まれる脂分が茅に移ることによって茅の防腐、防虫効果があるんです。茅って、放っておくと茅の中に虫が巣を作って茅を痛めちゃったりするんですよね。
なので、茅葺き屋根の古民家ってのは囲炉裏が必須であり、中から天井の茅を見ると煙によってコーティングされていることから黒ずんでいるんですな!
とはいうものの、この火をただ焚くだけではもったいないとのことでお湯を沸かしたり、団子や焼き鳥を焼いてお客さんに提供もしているんですって!
朝とはいえ結構腹が減っていた私は、せっかくなので団子と焼き鳥を注文しました(*’▽’)
団子は普通のものと草団子があり、草団子を選択。最終的にはあんこを乗っけて食いましたが、いや〜これはこれはうまかったっすわ(^ ^)
焼き鳥はモモ肉だったかな?
こういう自然豊かな場所で食べる焼き鳥は絶品ですな!都会のコンクリートジャングルに囲まれた居酒屋とかで食う焼き鳥とはえらい違いですわ(笑)
文化財じゃないと茅葺きは維持できない
んで、さっきから何度か書いてるし他の茅葺き屋根関連の記事でも書いていますが、茅葺き屋根は吹き替えをする関係もあって、とにかく維持費がかかります。
この建物は1989(平成元)年に国の重要文化財建造物の指定を受けました。そんなこともあって、国や町から幾分か維持費を補填してくれるんです。その内訳は、国が80%、県が10%、町が5%、んでここを維持している個人が5%って感じ。
国の重要文化財や市の文化財などいろいろあって、どれがどういう内訳になるかは私はよくわからないですが、国の重要文化財になると個人の負担は5%で済むんですね。えらい違いや。
そのほかの例もあげると、東京都檜原村にある小林家住宅も国の重要文化財に指定されていますし、川崎にある川崎市立日本民家園も川崎市の財政を使っているから民家園にある古い住宅を維持することが出来るわけです。
なんせ一回吹き替えるだけで何千万円もかかるってくらいですから。。なので、これを個人で維持するのは超絶金持ちとかじゃないと無理なので、文化財になってその大部分を税金で負担してもらわないと維持なんて出来っこないわけですね!
ちなみに、小林家住宅とか、川崎市にある日本民家園の建物などで使われている茅は、富士山の裾野で刈られたものを使用しているそうです。関東近郊で茅が獲れる場所というと、今では富士山の裾野くらいしかないんですってね。。
昔でいえば東京だって東西線の駅で「茅場町」って駅があるように、あの辺はたくさん茅が採集出来た場所でしたし。
でも、吉田家住宅のお母さんにこの辺のことを聞いたら、そこは富士山のものではなく業者が持っている茅場から刈ったものを使っているとか。
はい、このページではこのくらいにしておいて、次のページでは吉田家住宅がどのような経緯を経て今に至るのか、かいつまんでですが次のページで紹介したいと思います!