ういっっっっっっっす!
日本中のいろんな珍しい場所を取材して記事にしている知の冒険。今回のターゲットは、静岡県袋井市にある「澤野医院記念館」という記念館です。
かな~~~りマイナーな場所ではありますが、元病院の建物を使った、とっても珍しい場所ですし、当時の医療器具なども結構残っているので、大変見ごたえあり面白い場所だったんですわ!
ということで、そんな元病院の資料館の見所を以下で紹介しますね~。
元病院の近代建築
ということで、今回の舞台は静岡県袋井市という場所になります。
普段、神奈川県に住んでいるといこともあり、関東を中心に取材している私ですが、西日本に進出することも多く、名古屋や大阪方面に行く場合は、ほとんどの場合は新幹線を使わず、車で下道をかっ飛ばしています。
なので、横にめっちゃ長い静岡県はもう何度も横断しているものの、そのまま通過することが多かったんですわ。
特に、今回のターゲットである袋井市という場所は、何度も通ってはいるものの、立ち寄ったのは初めてかもしれないっす!
んで、何で立ち寄ったのかというと、和洋折衷の素晴らしい建物である「澤野医院記念館」があるからなんですわ。元病院の記念館があるとのことなので、博物館マニアの私は行かないわけにはいかないのです(;・∀・)
ほい、ということで、自宅のある川崎から国道246号線と国道一号線をぶっ飛ばしてやってまいりました。旧東海道沿いに建つ、この澤野医院記念館は、江戸時代末期から昭和初期までに建築され、使用してきた建築群。
病棟、居宅、渡り廊下、洋館の四棟は地域医療を担ってきた建物で、1999(平成11)年には袋井市指定文化財に指定されました。
以前は外観を鑑賞するだけだったようですが、せっかくだから中も公開した方が・・ってことになり、ボランティアの方を集めて館内も公開することになったそうです!
街道に接して病棟(洋風二階建て)が建ち、これに接続して居宅(和風建築平屋)、さらには東側に突出した生活空間の建物に、西側には渡り廊下によって繋がれている洋館もあります。
そんな感じで、色々建て増ししまくっていろんな建物が合体している摩訶不思議な建物となっております!
では、早速、澤野医院記念館に入って行きましょ~~!
と言っても、扉がたくさんあってどこが入り口かわからない・・・
扉の上には「手術室」「結核予防法指定診療所」という文字が見える。
ここが入り口っすね。
上がって右側に受付がありますが、病院だった当時、受付の場所は院内薬局だったそうです。そうそう、今では病院の外に薬局があるのが普通ですが、昔は病院の中に薬局があったわけなんですな!
病院は二階建てであり、まずは一階を見てみることにします。ここの入館料は無料であり、ボランティアのスタッフさんも常駐しているため、混雑してなければ中を解説しながら案内してくれまっす!
大量の医療器具が残された診察室
まずやって来たここはレントゲン室。
そして、レントゲン室の隣にあるのが、この診察室です!
診察台だけでなく、医療器具とかいろんなものが当時のままの状態で残されているんですね。よくぞこの状態のまま残ってくれていましたわ。
ちなみに、元病院の博物館というと、お隣にある山梨県にも「昭和町風土伝承館 杉浦醫院」という博物館があるんですね。ここは「地方病の病院」とも言われており、山梨特有の地方病患者をたくさん診察した病院でした。
診察室や調剤室もそのまま残っているし、澤野医院記念館のスタッフの方もここを訪れたということで、ちょっとその話で盛り上がったり。
上には、学校の歴代校長の写真が並んでいるみたいですが、ここに展示されているのは、歴代の澤野家の主(あるじ)です。12代までの写真が並んでますね。
聞くと、何と澤野家は江戸時代から12代も続くお医者さん一家であり、さらには現在も13代の方が東京でお医者さんをしているそうです。それだけの歴史があるこの病院ではありますが、12代目以前の方となると、資料が残ってなくて詳細ははっきりしないんだそうです。
そういうもんっすよね。。自分だってお爺ちゃんのことはちょっとは知ってるものの、ひいお爺ちゃんのことと聞かれると名前も何も知らないもんな。。
診察台ということもあり、そのままの状態でこうして残されていると考えると何だか感慨深いものがある。。今までたくさんの患者さんがココで診察を受けただろうし、いろんな物語があったんじゃないかな。。
近くには学校があった関係で、生徒たちが身体測定するために体重計と身長計も置かれていたとのこと。
診察室の隣には、医療器具がたんまりと残された手術室もありました。点滴やガーゼ缶、あとはいろんなハサミがあったり、見てるだけでちょっと怖くなってしまいますな~~。
ここはいろんな病を取り扱っていたようですが、主に外科を扱っていたようです。手術も、痔の手術をすることが多く、肛門に用いるような器具も多い。
診察室にはいろんな棚とか箱があって、どれにも所狭しと当時のまま残されております。パッと見るだけでも見応えあるものの、一つ一つが何なのか、大変気になってしまいます。
私はそんな薬品とか医療器具について詳しくないものの、その業界の人間だったらどれも興味深いものなんじゃないっすかね〜〜
この薬箱には星印☆が見えるのわかりますでしょうか?
11代の方が戦争に召集されていたということで、恐らくはそのときに使用されていたものとのことです。
ここは先生のデスクっすね。
白衣があったり、あとはレントゲン写真を掲げるやつ(これ何ていうんだ?)もあったり、まさに診察室って感じですね。
でも、机が木で出来ていたり、やっぱり時代を感じるな~。
机の上には写真左にはピンセット、真ん中には大量のハンコ、右側にある番号が書かれた木の札は、診察待ちの札でしょうか??
ハンコは凄い数がありますが、何て書いてあるんでしょうね~~と拡大してみると、、、
慢性気管支炎、アレルギー性鼻炎、糖尿病、腰痛症、心不全・・。こうした病名に関するものや、あとは澤野医院の住所などが書かれたものまで。
澤野家の居宅とも直結
診察室の奥には、澤野家の居宅があります。病院と合体しているため、診察室からそのまま部屋に移動できるわけです。
しかし今の病院からすると考えられんな。私は最近、胆石が溜まっている関係で病院に行く機会が多くなりましたが、今の病院だとビルの中とかにあるのが普通なので、こんな木造の建物だったり、居宅と合体してるなんて場所はほとんどないし、病院ってそういうイメージ全くないもんな〜。
奥に進むと、こんな感じで当時の暮らしの様子が再現されていたりして、昭和レトロ好きにはハマる場所だと思います。
ではでは、一旦ここでページを区切ることにしますか。
このページでは澤野医院記念館の一階を紹介しましたが、次のページでは二階を紹介します。二階には、