日本最古級の映画館「高田世界館」で、至福の映画鑑賞を!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

ういっす!

今回のテーマは映画館っす。その舞台は新潟県上越市なんですけど、この場所には日本最古級の映画館である「高田世界館」があるんですよね。

風呂であればスーパー銭湯じゃなくレトロな銭湯に行きますし、宿となると綺麗な旅館とかビジネス旅館じゃなく老舗旅館に泊まる生活をずっと続けている私。映画だって、いわゆる新宿とか渋谷にあるワーナーマイカル的な場所じゃなくて、知引佐マイナー映画を扱っている映画館とかそういう所の方が興味あるわけですよ!

ということで、そんな私からすると、この高田世界館はまさにもってこいのスポット。実際に映画を見るだけでなく館内も撮影などをしてきたので、その辺を紹介していきたいと思います(*´▽`*)

本記事のポイント

・元々は、「高田館」という芝居小屋から始まった建物
・マイナーな映画を扱う映画館で、館内はまさにレトロな雰囲気
・映画鑑賞だけでなく、館内見学のみのプランもあるよ!

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日本最古級の映画館で映画鑑賞を!

私は神奈川県に住んでいるということもあって、新潟県はちょっと行きにくい場所だったりします。まぁ新幹線使えば土日でも多少巡れたりはするんですけど、それだったらもうちょっと長い休みの時に行ってガッツリ巡りたいですし、やはり移動の問題は私の活動における大きなネックだったりするんですよね~。

そんななか、2020年7月に海の日を合わせた四連休をゲッツできたので、今回はその時期を使って上越市までやって来たという感じです。

映画といえば、つい先日に山梨県に残る戦前の映画館遺構である『大正館』を取材しました。

↑ここはもうだいぶ前に閉館したものの、今回紹介する映画館は現役っす!

では、行ってみることにしましょう!

ハイ、やって来ました!

東京駅から上越新幹線に乗り、新潟駅からレンタカーをぶっ飛ばして上越市へとやって来たわけです。

ココ、何がキッカケで知ったかは覚えてないっすが、ずっと来たかったので念願の訪問となりましたよん(*´▽`*)

最後の作品を見ることにした

本日の上映作品がボードに書かれてました。

今回は、特定の映画を見たかったわけではなく、「この高田世界館の建物で映画を見たかった」というのが一番の理由なので、ぶっちゃけ見る作品は何でもよかったんすよね!

ということで、ここは時間を考えて、一番最後に上映される『21世紀の資本』を見ることに決めた私。

本当はこれ見たかったんだけどね・・

とはいえ、本当はこのポスターにもある『瞽女(ごぜ)』の映画を見たかったんですが、上映開始は後日というね。。

あっ、一瞬だけ話がそれますが、みなさんは瞽女(ごぜ)ってご存じですか?

盲目の女性が、三味線などの演奏道具を片手に地方の農家を回って演奏し娯楽を提供していた方々っす。かつては日本全国に瞽女さんはいたんですが、時代の流れもあって消えてしまいました。トドメとしてはテレビに娯楽を奪われたって感じ。昭和の中ごろには新潟県に多くいたことで、新潟には瞽女にまつわる話が多かったりします。

この映画館の近くにも、「瞽女ミュージアム高田」という資料館もあったりね。

進みましょう
素晴らしい外観っすね

そしてこちらが高田世界館の外観!!

お~~まさに近代建築っぽい外観をしてますよね。いいな~こうして外観を見るだけでもご飯が進むわww

受付でチケットだけ購入

そして館内へ。とはいえ、時刻はまだお昼。

私が鑑賞する映画は19:20~で、まだだいぶ時間があるんすな。これから上越市の街を散策するため、先にチケットだけ買っておいて上映時間が近くになったらまた訪問する作戦に!!

「瞽女ミュージアム高田」は勉強になった

その後、瞽女の歴史を学ぶことが出来る「瞽女ミュージアム高田」を訪問し、、

素晴らしい建物の「百年料亭 宇喜世」

さらには、上越市の飲み屋街にある「百年料亭 宇喜世」にも、ふらっと寄ってみたりしました。ここ、ランチも営業しているんですが、ランチの時間に間に合わず食うことが出来ませんでした。。

というか、事前に知ってたわけじゃなくて、歩いてたらたまたま発見したって感じっす(;・∀・)

飲み屋もたくさんあった

さらには飲み屋も散策。昼間ということもありお店は営業してませんでしたが、件数は結構あったな。。

という感じで、普段そうそう来れる場所でない上越市の街を散策して、夜に再び高田映画館へと戻ることに。

古きよき映画館の世界に浸る・・

すっかり暗くなった・・

はい、先ほどと違ってすっかり夜になり明かりも灯るようになりました。

私が見る映画の前の映画がまだ上映されていましたが、その音が結構爆音で漏れてましたが、昔の映画館だからご愛敬ってことですかね(;・∀・)

では、改めて館内に入ることにしましょう!

レトロな雰囲気のロビー

ロビーからもう素晴らしい雰囲気っすよ!

まさに「昔の映画館に来たな~」という感じ。しかもここは、いわゆる全国ロードショーのような映画ではなく、マイナーというかB級映画っていうんですかね、そういう作品を扱う映画館なんですよね。

東京にもポレポレ東中野とか、あと横浜でいえばジャック&ベティーや横浜シネマリンとかありますけど、雰囲気はそれに近い。

やはり、コロナ・・

あ~やっぱりコロナの影響は甚大ですね。。ポスターに「コロナのバカヤロー」と書いてますが、これ、本当に叫びたいほどの言葉でしょうね。。

家から通える範囲にあれば頻繁に通っていたと思いますが、さすがに神奈川と新潟は遠いな。。また来たら必ず見に来ますよ(*´▽`*)

たくさんのパンフレット
まだ前の映画が上映中
かつての映写機もありました
この扉の素材がたまらん・・

そして前の映画が終了。

さっそく、ホールへと入って行くことにしましょ~~!

まさに歴史が詰まった映画館だ

いや~館内の雰囲気、本当に歴史を感じる空間ですよ。

ちなみにこの建物、元々は映画館ではなく芝居小屋として建てられました。

「白亜の洋館」と称された芝居小屋「高田座」が開館したのは、1911年のとき。世界的映画ブームの中で、五年後に芝居小屋から映画館に転換。

しかし、平成を迎えることには映画産業が衰退していき、さらには2007年に発生した新潟中越沖地震が老朽化した建物を直撃して運営が困難に。。そんな折、市民から歴史ある映画館を残そうという運動が巻き起こり、2009年に映画館はNPO法人「街なか映画館再生委員会」に譲渡。

今のこの映画館の支配人は、大学のゼミで映画評論を学んだ上野さん。私と同い年だけあって、こうした映画館を維持し続ける凄さに驚くばかり。

2011年には、登録有形文化財にも指定されました。

前の映画が上映し終えてから、15分くらいですかね、次の上映まで時間があったので、その時間を使って館内をひたすら鑑賞&撮影することに!

ちなみに、今回の私みたいに映画を見る人じゃないと館内に入れないわけじゃなく、500円/人で館内の見学もできるところが大変ありがたいんすよね。しかも、不定期ではありますが解説付きの見学ツアーも開催しているとのこと。

色んな背景が知りたい方は、この見学ツアーをめがけて来るといいかもしれないっすね!

あ~私も、見学ツアーに参加したかったな~~

このポールが良いっすね

壁際にあるこちらの黒いポールが、昔の近代建築の雰囲気というか洋風感を醸し出しております。

これがスクリーンっす
階段も良い雰囲気

一階はこのくらいにして、二階に上がることにしましょう!!

この角度が良いっすね

お~~二階の景色も壮大。

この白い壁と、赤いベンチのコントラクトがたまりませんな。座席が比較的新しい分、より壁とかの古さが際立ってるような気がします。

今では年間一万五千人を集めており、常連さんがいればイベント上映ともなると、県外から映画ファンが集まって来るとのこと。見学のための観光バスによる来館もあり、徐々に息を吹き返しつつあるとのこと。

天井も素晴らしい造りだ
このポールがレトロ館を際立たせている

そしてこの黒いポールが、洋風な雰囲気をより醸し出してますね。少し壁とかも汚れている方が、より時代を感じます。

しかしこの建物、同じ建物でも東京の渋谷とかそういう一折の多い中心街にあったとしたらまた違った雰囲気になると思っています。それは悪い意味で。

博物館でもそうですが、その場所って結構大事なんですよね。

ココは昼間でもそうですし、特に夜にもなると人通りも少ない閑静な場所。それもあって、ちょっと時代錯誤な雰囲気を醸し出せてもいるんだと思っています。

こっちに席はないんすね

二階のこっち側は、物置きになってました。

違う種類の椅子も

こうして、違う種類の椅子が混在してました。こういうカッチリしてないフリーダム感が良い!!

二階の隅には映写室もありました
これが現役の映写機っすね

館内はこんな感じっすかね!

このあと、映画を鑑賞してその後は漫画喫茶で夜を明かしました。そんなに長い時間滞在は出来ませんでしたが、本当に素晴らしい空間。また行きたいな。。

おわりに

はい、以上で高田世界館の紹介は終わりです。

今回は館内を見学して映画を見ただけだったので、支配人の方からここを運営するにあたってのいろんな話も聞いてみたかったっすけどね!

こうした戦前の映画館の建物って、全国にそんなたくさん残っているわけでもないですし、ここは本当に貴重な存在っすね。新型コロナウイルスもあって、こうしたサービス業の方々は本当に苦戦を強いられているだろうけども、本当に踏ん張ってほしいと思っています。

次に、いつ上越市に行けるかわかりませんが、その時はまた映画を見に行くぞ!!

参考文献

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詳細・地図

住所 青森県弘前市元長町26
料金 大人 1,600円
会員 1,300円
シニア(60歳以上) 1,100円
大学生 1,100円
高校生以下 800円
開館時間 上映スケジュール次第のためHPをご参照ください
休映日 火曜日
駐車場 無料
電話番号 0172-36-6350
アクセス 「高田駅」(えちごトキめき鉄道)より徒歩約10分
上信越道「高田IC」より 約10分
北陸道「上越IC」より 約15分
リンク http://takadasekaikan.com/

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