はい、前ページの続きで、本ページでは川原さんが作ったたくさんの鳥の剥製を紹介していきたいと思います!
大量の石油を備蓄した倉庫
前のページで、灯台は逓信省の工事によって建てられたと書いた通り、資料館の建物も逓信省の管轄でした。そのため、この郵便マークが屋根に残されているのであって、ここが郵便局だったというわけではないっす!
館内はこんな感じで、かつてはここに水ノ子島灯台の明かりの燃料となる石油が備蓄されていました。しかも、一年分。
部屋の壁際に、こんな感じで展示されています。
衝突死したとは思えない躍動感!
550羽と結構な数があるだけに、そして今にも飛び立ちそうな躍動感ある姿に感銘を受けました。激突して亡くなったということもあり、体は傷んでいると思いきや、全くそうは感じさせない完成度!
館内に展示されているのは62種の鳥たち。渡り鳥といえども、シラサギのようにまったく衝突しなくなる鳥もいるそうです。
かつては灯台守がいたものの、現在は自動化され、昭和60年より無人管理となったこともあり、それ以降は亡くなった鳥を回収することはなくなりました。とはいえ、時代が進むとともに陸地に灯りも増えてきたことから、現在は昔ほど多くは衝突することはないんじゃないかと思います。
この博物館に展示されている数は550ですが、それは川原さんの剥製の一部に過ぎないそうです。以前、埼玉県にある『』の方がココへやってきて、何羽かの剥製を持ち帰ったそうで、そちらにも所蔵されていたり、たぶん他にも所蔵してる場所があるかもしれないとスタッフさんは話してました。
展示されている標本の後ろには、何月何日にどの種類の鳥が衝突されたかが、こと細かく記録されています。これも、川原さんが記録し続けたものなんですって!
亡くなった鳥を剥製にしたとはいえ、当時はその鳥が何だったのかわからなかったと思うんですよね。とはいえ、図鑑をひたすら見つづけたのか、その鳥の種類が何かはほとんど判明しているとのこと。
ここは結構マニアックな博物館ということもあり、野鳥の会の方が割合として多いとのこと。鳥好きにはうってつけの博物館でしょうな~。
とはいえ、私は鳥については全く詳しくないので、鳥についてあーだこーだ開設は出来ないですが、とにかく一つ一つの鳥の完成度が素晴らしい。
真っ直ぐ飛んでレンズに激突すると、くちばしとかが割れたりしないんですかね??
鳥のはく製だけでなく船の模型も!
という感じで、衝突死した鳥たちの剥製が展示されているものの、ここは郷土資料館の要素も兼ねているようで、この辺の漁師の方が使用していた道具類・船などもこうして展示されています。
先ほどは郵便マークの話をしましたが、海事博物館の館内にも展示されていました。
この瓦素晴らしいっすね。渦を巻いてるのは、波を表しているのかわかりませんが、こだわった造りをしているのが見てわかるかと思います。
さらには、こうした船の模型も展示されています。これは何かというと、鳥の剥製を作った川原さんが趣味で作ったもの!!
こちらの完成度もかなりのレベル!
手先が器用であり、こうして手作りで作品を完成させるのが本当に好きなんだとわかります。
この他にもいろんな展示物はありましたが、本記事での紹介はこのくらいにしておきましょうかね。アクセス的にはなかなか行きづらい場所にはあるものの、本当に珍しいユニークな場所であるので、ぜひ気になった方は足を運んでみて下さいね~。
おわりに
しかし、本当に世にも珍しい博物館でした。
先ほども書いたように、ここに展示されている鳥たちは川原さんがいたからこそこうして展示されており、衝突死した鳥たちの歴史を語り継いでいます。
ここには以前、川原さんの息子さんも来館したことがあるそうです。自分の父親が残したものがこうして博物館に展示されているというのは、凄く感慨深いと思うんですが、本人はどう思ってるんでしょうね??
今回は「」というユニークな場所を紹介しましたが、日本全国を探せば、まだまだ不思議な、そして興味深い博物館はたくさんありますので、これからも引き続きブログにて紹介していきますね!!
ではでは、また次の記事でお会いしましょ~~!
参考文献
詳細・地図
住所 | 大分県佐伯市鶴見下梶寄 |
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入館料 | 一般・高校生330円 小・中学生170円 |
開館時間 | 09:30~16:30 |
休館日 | 毎週火曜日・水曜日(火・水曜が祝日の場合、翌日) |
駐車場 | 無料 |
電話番号 | 0972-34-8855 |
アクセス | JR佐伯駅より車で約 1時間 東九州自動車道 佐伯ICより車で約 1時間 5分 |
リンク | https://www.visit-saiki.jp/spots/detail/367da3e6-e6f2-4650-bc74-6d540d248708 |